上火と下火


プロ用とアマチュア用のオーブンの決定的な違い。。。
それは、、、

『「上火と下火」が個別に自在にコントロールできること。』

後にも先にもこれに尽きます^^)

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弟子を名乗りながらも、お菓子作りについて全くの知識を持たない私が「それ」を知るきっかけは、

『プロ用のオーブンでいろいろ焼いてみたい!』
と、いう当時修行中だったウチのパティシエの一言でした。

話を聞いてみると美味しい焼き菓子を作るには「上火と下火」のコントロールが大切とのこと。
家庭用のオーブンでは銅板をオーブンのトレーにして熱効率改善するのが精一杯^^;;
それでもそこそこ美味しい生地が焼けていたのですがね。。。

お店の準備のためにプロ用のオーブンが来た日。
試しに焼いてもらったロールケーキの『次元が違った美味さ』。
まさしく技術だけではどうしても超えられない、機材の持つ『壁』を感じました。

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『ダッチオーブン』
キャンプ好きの人たちに憧れすらも持たれる調理器具です。

ただの鋳物の黒い鉄鍋なのに『オーブン』???

実はコレ、フタに工夫がしてあって『フチ』が高くなっています。
これでフタに熱い炭を乗せても安心安全に調理できるんです。

まさに『上火と下火』。
立派なオーブンです(^^)/

私たちキャンプ歴は程々なのですが、
今期初めてダッチオーブンを手に入れる事が出来ました。
それならと、普段やっていいない『パン焼き』に挑戦してみました^^;;
さて、どうなることか。。。

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今回は共同作業。

パン生地作りはウチのパティシエが担当。
今日だけは『ブーランジェ(パン職人)』です。

私は、発酵と焼き担当。
『人間オーブン火力コントローラー』です^^;

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一次発酵を終え、いい形に丸めた生地。
ダッチオーブンに並べてフタをして直射日光に当てます。

晴天の秋空の下、ダッチオーブンの中は40℃程にもなって二次発酵にちょうどいい温度でした。
このまましばらくすると。。。


こんなに膨れていました。

後は『上火と下火』で焼いていきます!


昼間にみる炭火は、ただの燃えカスにしか見えないけど、かなり熱いです^^;;;

しばらくして恐る恐るフタを持ち上げてみると、、、


おおぅ!!、なんとも美味しそうに焼けてるではありませんか!!!


まさしく教科書通りの仕上がりでした(^^)


『ふわふわモチモチ』また太っちゃった^^;;;

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なかなかいい一日でした。
そして、なかなかの仕上がりでした。(ただのビギナーズラックかもね^^;)

ねぇねぇパティシエ、ブーランジェもイケるんじゃない?
お店で、パンも始める???

あっ、ダメダメ。毎日毎日「ダッチオーブンと炭」は大変だぁ!
いや、プロ用オーブンで焼けばいいんじゃないですか(* ̄ー ̄*)ニヤリッ