下町ロケット(^O^)/
私にとっての昨年1番のドラマといえば『下町ロケット』。
これに尽きます。
世間的に話題になったとかは、全く関係ないんです。
「お茶の水博士」に憧れて育った、自他ともに認める『理系脳バカ』の私にとっては、いちいち「ツボる」ことばかり。。。
『技術はウソをつかないんだ!』
なんて言われた日にゃ「ブワッ」と、目から汗がしたたり落ちるのでした。。。^^;;;
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今年の当店のショコラの目玉の一つに『フランボワーズの進化』があります。
昨年のそれの中身は単一のものでしたが、今年は『2層』になったのです。
中身の『厚さは10mm』。
そこに2層を作らなくてなりませんから、1層あたりの厚さは『5mm』ですね^^;
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「アトリエ・ドゥ・ランジュ」はとても小さな工房です。
パティシエが使用したい器具が存在しなかったり、とても高価な場合は。。。
『アトリエ・ドゥ・ランジュ工作班』が起動。製作します!!!
工作班の構成員は『1名』。
もうお気づきですね。
そう、「弟子」の私1人だけです^^;;;
小さいものから、ほどほどに大きいものまでいろいろ作ってきました。
(引き出しとか、棚とかもね。。。)
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昨年までのショコラの中身『ガナッシュ』の厚みは『10mm』。
これには『10mm』のアクリルの角棒で枠を作りました。
そこにガナッシュを流し込み、固まったら正確な幅にカット使っているらしいです。
(ここの作業はパティシエさんがやっています。相当に慎重にする作業らしいです。)
『工作班』としても、このくらいの厚さがあればある程度の精度は出せました。
ところが今年は半分の『5mm』。
5mm角のアクリル棒ではとても強度と精度が出ません。
そこで、『アトリエ・ドゥ・ランジュ工作班』は『5mmアルミ角棒』での製作にチャレンジすることに決めました。
接着などで到底強度は出せませんから「ねじ止め」することに。。。
しかも柔らかい金属である『アルミにねじ山を切る』という暴挙に出る事としました。(壊れやすいってことですね^^;;)
こんなこと学部の研究室以来何十年か振りのことです。
でもあの頃は「旋盤」があったからなぁ〜。
いまウチにある工作機械は『手持ちの電気ドリル』のみです。。。
トホホ。。。
まさに『人の手で精度を出す』ことになりました。
(『下町ロケット』ではそういう意味ではなかったハズだけどなぁ)
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私たち「アトリエ・ドゥ・ランジュ」は『ロケットを飛ばす』ことも『小さな子供の命を救う』こともできません。
でも『お客様を笑顔にできる』ことはできる!と、信じて頑張っています。
どうぞ当店のお菓子を食べてみて下さい。
きっと笑顔になっていただけると思います。
P.S.
上の写真は「あ〜でもない、こ〜でもない」と悩みながら作った『5mm厚のアルミ枠』です。
あ〜大変だったなぁ^^;;;